Apple Watchのオープンウォータースイムで距離が正しく記録されない場合は、時計が水中にある時間に注目してください。特に平泳ぎでは確認したいポイントです。 手首が水中にあると、GPS信号を安定して受信できないことがあります。時計を水面上に出す機会を作ると、その後の記録が改善する可能性があります。保存済みの記録で距離が少なすぎる場合は、SwimNowのオープンウォータースイム距離補正機能を利用できます。

この2つの対処法は、泳いでいる間の受信状態を改善することと、泳いだ後に距離を見直すことに分かれます。どちらも正確なGPS軌跡を保証するものではありません。

なぜ平泳ぎではオープンウォーターのGPS記録に問題が起きやすいのですか?

平泳ぎでは、水をかく動作でも腕を前に戻す動作でも、手や手首は通常、水面下にあります。頭が水面上に出ていても、時計は水中にあるかもしれません。クロールでは腕を戻すたびに手首が水から出るため、衛星信号を受信する機会が増えます。

Huaweiの技術サポート文書では、平泳ぎなどで時計が長時間水中にあるとGPSを受信できず、ルートが途切れたり、距離が不正確になったりする場合があると説明されています。Huawei製品に関する文書ですが、水中での受信制限という点は、手首に装着するGPS機器全般にも関係します。

Apple Watchについては、MySwimProのサポート文書に、クロールで最も良い結果が得られる一方、オープンウォーターでの平泳ぎは安定して記録できないと記載されています。これはApple Watch向けアプリの提供元による案内であり、Appleによる精度保証ではありません。

次のスイムでは何を試せますか?

  1. スイミング(オープンウォーター)(Open Water Swim)を選びます。 湖や海で泳ぐときは、標準のワークアウトアプリを使います。長さが分かっている屋外プールでは、スイミング(プール)を選びます。Appleのスイミングワークアウトの案内を参照してください。
  2. 入水前に、時計から空が開けて見える状態にします。 開始の準備中は時計を水面上に保ちます。手首を水に沈めた状態で記録を開始するのは避けましょう。
  3. 平泳ぎでは、ときどき時計を水面上に出してみます。 しばらく泳いだら、無理なく安全に休めるタイミングで、時計を着けた手首を水面上に出してみてください。クロールに慣れていれば、短い区間をクロールにすることで手首が繰り返し水から出ます。
  4. 泳いだ後に、保存された距離とルートを確認します。 泳法や試した変更をメモし、条件の近い練習と比べてから効果を判断します。

ときどき時計を水から出す方法は、GPSの受信制限を踏まえた試みであり、Appleが検証した手順ではありません。「20ストロークごとに手首を上げる」「5秒間水面上に保つ」といった共通のルールを裏付ける根拠はありません。また、新たに位置を取得しても、受信できなかった間に泳いだ正確な経路までは分かりません。無理なく安全にできる場合だけ試し、記録のために呼吸やバランスを崩さないでください。

距離の誤りはすべて平泳ぎが原因ですか?

いいえ。まず、合計距離が少なすぎるのか、地図がないのか、軌跡が明らかに乱れているのか、ワークアウトが途中で終了したのかを分けて確認します。原因は必ずしも同じではありません。

オープンウォータースイムの記録がおかしいときの確認項目
記録の状態次に確認すること
平泳ぎの後、想定よりも距離が大幅に少ない手首が長時間水中にあったかを振り返ります。時計を水面上に出す方法を試し、距離の記録が改善するか確認します。
ルートの地図が表示されない記録に使ったアプリの位置情報へのアクセスを確認します。取り込んだワークアウトでは、利用できるルートデータだけが表示されます。
想定よりも距離が長いルートに迂回や不自然な位置の飛びがないか確認します。大会で公表された距離と、実際に泳いだ経路の長さは必ずしも一致しません。
時間も距離も途中で記録が止まったワークアウトが中断されていないか、スイム記録が止まったときのガイドで確認します。

通常のクロールでも問題が繰り返される場合は、ワークアウトの詳細、時計のモデル、ソフトウェアのバージョン、ルートのスクリーンショットを保存し、サポートへの相談に備えましょう。すべての誤差が泳ぎ方のせいだと決めつける必要はありません。

SwimNowで少なすぎるオープンウォータースイムの距離を補正できますか?

SwimNowにはオープンウォータースイムの距離補正機能があります。 Apple Watch標準のワークアウトアプリでスイムを記録し、Appleヘルスケアを通じてiPhoneのSwimNowで確認します。時計に別のSwimNowアプリを入れる必要はありません。オープンウォーターの距離が少なく記録された場合は、距離補正機能を使い、信頼できる参考距離と結果を比べてください。

SwimNowの公式サイトでは、1,000mのレースでApple Fitnessが115mと記録し、SwimNowの距離補正後に924mになった事例を紹介しています。

SwimNowが公開している1,000mレースの事例
記録の種類距離
レースの距離1,000m
補正前のApple Fitness115m
補正後のSwimNow924m
補正前のApple Fitnessのオープンウォータースイム記録。距離は115m
補正前:SwimNowのサイトで紹介されている115mの記録。
SwimNowで距離を補正した後のオープンウォータースイム記録。距離は924m
補正後:同じ公開事例での距離は924m。

補正後はレース距離に大きく近づいていますが、それでも76m短い結果です。これは1件の公開事例であり、独立した検証研究でも、すべてのスイムで同じ結果が得られるという約束でもありません。

距離の補正と、欠けたGPS座標の復元は別のことです。公開されている機能説明では、実際のルートの再構築や、補正したワークアウトのAppleヘルスケアへの書き戻しは確認できないため、ここではどちらも可能だとは述べていません。

SwimNowとオープンウォータースイムの距離補正機能を見る。

よくある質問

プールでは正確なのに、オープンウォーターでは距離が違うのはなぜですか?

スイミング(プール)では、入力したプールの長さを距離の基準にします。オープンウォーターではGPSの受信状態など、記録の条件が異なります。プールの本数を正しく数えられても、オープンウォーターの距離が正確とは限りません。Apple Watchのスイム精度に関する解説では、それぞれの指標について根拠を分けて説明しています。

手首を上げれば、それまでに記録されなかった距離も戻りますか?

必ず戻るわけではありません。新しい位置を取得しやすくなる可能性はありますが、その1点から前回の測位以降の全経路は分かりません。受信を改善する試みであり、失われた軌跡データを復元する方法ではないと考えてください。

湖で平泳ぎをするときは、スイミング(プール)に切り替えるべきですか?

いいえ。湖では一定の長さを繰り返し往復するプールの条件がありません。環境に合ったワークアウトを選び、受信の問題は別に対処してください。

SwimNowは泳いでいる間のGPS受信を改善しますか?

ここで紹介しているのは、保存済みのオープンウォータースイムの距離を補正する機能です。水中でGPS接続を維持するものではありません。泳いでいる間は前述の確認方法を試し、終了後に結果を見直してください。

参考資料